有機JAS玄米・長岡さんの有機JAS玄米コシヒカリ、新米入荷しました。
以下、生産者長岡さんからです。
おわら風の盆のふるさと
八尾町は、毎年9月の1~3日に、旧町で踊られる、おわら風の盆で有名です。おわら風の盆は、台風などで稲が倒れない様に、そして豊作を祈る踊りとされています。 また「盂蘭盆」という意味もある様です。
八尾町の名前の由来は、北アルプス立山連峰の裾野に流れる、八つの川が尾の様
になって集まり、井田川という川に合流します。その合流する場所が、八尾の旧町の入り口で、このお米は、井田川の水を引水して出来ました。
北アルプス立山の水は、ミネラルが豊富で、それが世界でも珍しい多種の魚介類
の生息地となっていて、ホタルイカを始めとして、藍瓶と呼ばれる、濃い藍色をしている河川が流れ込む場所では、白エビなどが捕れる、漁場が豊かである理由です。
平成20年産の米作り
昨年秋、稲刈り後に軽く田んぼを起こし、それから緑肥として 豆科の植物のヘアリーベッチを植えました。これは昔レンゲを植えた様な事と同じです が、ヘアリーベッチには雑草を抑える役割もあります。春に、ヘアリーベッチを軽く田んぼに鋤き込み、それから水を入れて田植えをしました。稲刈りの一ヶ月 前に 貝化石の粉末を入れました。
肥料は大体以上です。細かい追肥は部分的にしますが、それらは魚のエキスだったり、粉だったりします。今年の作柄は天候に恵まれた事、そしてヘアリーベッチによる抑草効力があり、 草は除草機を入れずに大まかに抑える事が出来ました。
今年は、石油高騰で、肥料等、あらゆる資材が1.5倍から2倍になりました。
肥料を緑肥で補うこの新しい農法は、全国ではまだ実践していらっしゃる農家は少なく、私の方は今年度から始めとても上手く行ったと思っています。
来年に向けた作業はもう始まっています。軽く田んぼを起耕しした後に、ヘアリーベッチの種を撒きます。来年はある程度の規模で、種籾を鉄粉でコーティングする直蒔きにチャレンジします。その為の農機の改造と、除草を完璧に近い形にする為、除草機を溶接で作ります。
直蒔きは、苗を育てる手間が省けます。アメリカやオーストラリアの大規模農場では全てこの方法を採っています。日本や東南アジアで苗を植える習慣があるのは、雨が多く水に恵まれているからです。しかし、直蒔きは省力化に有効です。
グリーンラブ 長岡功